KINO's Internet DJ TOP

※以下、Niftyserve(現@Nifty)のロックラインフォーラムへの投稿からの抜粋です。
議論が目的のBBSですから他に多くの発言(その数226)をしていますが、個人的意見を通した
アーティクルを抜き出してみました。他の方の意見部分は引用せずに概略に変更。当時の口調は丁寧語。
そのまま残しました(笑)。執拗な顔文字もビシバシ(爆)。

  • ◎嘆きの天使のNew Single(SA)
  • ◎プリンスかと思った^_ ^; Kotzen
  • ◎SNOWY WHITE
  • ◎Re:ウリの新譜の感想
  • ◎1990,武道館最終日(WS)
  • ◎日仏会館の思い出(ってか?^^;NH)
  • ◎think about SKIN "LUCKY"(長文・駄文)
  • ◎幸運にもSKYCLADを見てるのです
  • ◎If you wanna funk me... R.Kotzen
  • ◎THUNDERに想う
  • ◎96年【年間ベスト10】
  • ◎真夏の夜の夢 STYX
    ◎嘆きの天使のNew Single(SA)
    
    96/01/20
    
     久しぶりじゃー 。
     今頃英国公演中のSKUNK ANANSIE。ニューシングル"Weak"が2CDで出ました。
    
     1枚目は同曲のアルバムテイクに"Selling Judas"と可も不可もない未発表曲。
    "Sailing..."はアルバムテイクです。ファーストシングルにもなったこの曲を
    何故今また収録したか疑問なところです。未発表曲の"Tour Hymn"はタイトル
    とおりの意味の曲でライブに必須なんだろうけどあまりSKUNKらしくないし、
    かといってキャッチーでもない妙な曲です。1st前のセッションかもしれない
    のでドラムは不明。あまり価値見出せないなぁ(^^;)。
    
     そいで2枚目が.....うぉぉ<(ToT)>。アルバムからの4曲をハーフ
    アコースティックセットで収録したニューテイクではないですか!(ちなみに
    ドラムはまちがいなくMark Richardson改めMarkです。b.l.o.w.っぽいsimpleな
    音っす)
    
     "弱さ","慈愛","いい娘になるための100の方法","立ち上がれ!"という、あの
    アルバムの核心とも言える曲達がアコースティックサウンドと淡々(というより
    耽々)と囁くボーカルによって更なる磨きがかけられて実に素晴らしいの一言に
    尽きます。
    
     ...というより、悲しみのどん底で唄う姐さんが痛ましくて、おいてある在庫を
    全部引き取ってどこかへ封じ込めてしまいたくなるような衝動に駆られてしまった。
    ライブでこんなセット、途中で聞かせられたら堪んないなぁ...
    
     特に"Weak"はZepの"Stairway To Heaven"に優るとも劣らない名曲になりえる
    ことを実感した1枚でした。やっぱ観てみたい!!この人達。
    
     同封のハガキ、日本からでも届くかしら?
    
     SKUNK ANANSIEに関してさえ、HR/HMのバイブル(苦笑)BURRN!でも山崎智之さんが
    96年の展望の中でちょこっと触れただけで総スカン食ってますが、ここでの年間投票
    でも好印象みたいだしなんか盛り上げて欲しいなぁ。
    
      英国で見るのはなんかコワそうだから(^^;;;diveありーの)来日期待してる。
    
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    ◎プリンスかと思った^_ ^; Kotzen 96/01/26  Richie Kotzenの"Wave Of Emotion"、今日お昼休みに手に入れて来ました。 男の私がこういうのもなんですが、一言で言い表すなら 「どっひゃぁー これほどストレートにSexyと言い切れるヤツ、  今まで見たことも聴いたこともねぇやぁ」  ...あっ、いつもワンパターンのオーバーダブ発言ですね m(_ _)m  これは別に封入されたステッカーに触発されたわけではないので念のため (^^;;;;プリンスのCDと間違えたかと思った)。  耳に残るラジオでの仰々しいスポットCMに違わぬ、ボーカリストとしての 健闘ぶりはメチャ認めてやりたいっす。直前に”成長ぶりが楽しみ”と漏らし ましたが、正直、ぶっとびのかっとびでムフフのフ(ナンジャ、ソリワ)。  一昔前の - 声だけで色気を発散できてた - Coverdaleと若き情熱が 煮えたぎってるシャウトの持ち主、SKINのNevilleの魅力を一人で兼ね備えて、 なおかつGlenn Hughesと同種のソウルを共有している男...と他人の名をあげて 敢えて表現すると私のタイプをすべて網羅してたりするのですが(^^;)、 それでいて七色に変化するボーカルが、Kotzen以外の何者でもない個を自己主張 してて(矛盾した言い方かなぁ?)一度聴いたら彼だと判って忘れられない。 11曲で40分という時間もあっという間に過ぎてもうリピートのしっぱなしです、 帰宅してから。  曲調自体は某誌で"...Mother Union"の延長とレビューされてましたが どうでしょう? 全然違う方向へ向かってる気が。前作がフュージョンという 話からも窺える、自己表現の無限性の証明に一途な彼が、今度はR&Bish Rockから Excitable Soulの真髄へとまっしぐら。この自己陶酔ぶり、ああいうイメチェン にこそピッタリくる曲達はHR areaのKotzenファンにはどう受け止められるかは わかりませぬ。でもこういうギターが死ぬほど心地よく感じられるのです、私には。 クセになるぜよ。  なのにイベント整理券12番というのはちょっと辛いものがある(^^;;;) 96/02/02 私は 1/27 Tower Record LUMINE2店での模様を。  私の整理番号が12番だったので実際どうなることやらと思いましたが、 蓋を開けてみればフロアは一杯でなかなかの盛況でした。  Kotzenは可愛らしい模様が入った青のセーター姿(だったような気がする。 後ろの方で姿はよう見えんかったT_T)で、かっこいいというよりは美少年風 でした。  インタビューでは「これまでのどのアルバムより自分が出てる」といった ようなニュアンスで、思わず納得。"Stoned"はGlennの"Feel"アルバムの際の セッション中に書かれた5曲のうちの1曲だそうです。ああ、あと4曲は? 聴きたいぜよ。(後日注釈:Glennのレーベルから出た未発表曲集で聴ける)  演奏のほうはAcousticで"Wave Of Emotion","Stoned"の2曲、続けて Electricで"World Affair"の計3曲が披露されました。実際の生Kotzenは、 やはり想像していたとおり歌がウマイので感激。数日来続いてる謎の頭痛を 押してまで行ってよかった(T_T)。  大阪ではサイン会も兼ねてたのですか?こちらではあらかじめチラシに サインがされてたのとピック、ミニポスターが入った封筒を配りついでに 握手会といった感じでした.(^^;彼が配ってたわけでないよ)ファンになって まだ日が浅いので握手の最中には何も言葉が発せられませんでしたが(^^;;) たしかに手は大きかったかもしれない。  ただ正直な話、声量の面では物足りなく、アコースティックでだからこそ 栄えたという見方もできたのは否定しません。TMらといった強豪を率いての ツアーではどう聴かせてくれるか?多少不安ではあります...がそんなのは どうでもいいわい。どうせいつものone term, one artist, full supportに なるのは必至ですから(^^;;)。実に楽しみっす。 Top
    ◎SNOWY WHITE 96/02/03  Lizzy関連のアーティクルは数あれど、Snowyが出たからには灯は消さずに 残そうとしてしまう私って... 「あぁ、Snowyのことをちゃんと判ってる人がここにもいるぅ!」 と、なんか嬉しくなって書き込みにやってきました(いゃ、別に誤解されてる なんて言わないけど ^^;)。  Snowyは「Lizzyにいたことがあるギタリストの中で一番好き」な人です。 これは 「Lizzyで一番好きなギタリスト」とはちょっと意味が違う... むしろ、その後の"Blues Agency"や現在の路線に対して非常に興味を誘われる 人なんです。  そんな関心度だから、おっしゃるとおり彼にとってみればLizzyとFloydでの キャリアは特別にどうだったというものでもなく、それこそミュージシャン間の しがらみで断れずに「お仕事」としてやったように思えてならなかったのですが、 当時の現体験がないので両者の言い分を知る由もなし...私のは勝手な解釈だと ばかり思ってましたが、やはり本人の口からもいい思い出というのは出てなかった のですね(ToT)  決して名声に溺れることなく、商売抜きでそういう「自分の好きな音楽」を 追求して行く姿勢って、このHRの世界で語れる人の中では極端に少なくなって きたような気がします。 ...溺れるほどの名声もないか^^;; そんな誰からも見向きされない彼のこと だから、メディアにも取り上げられず数年間音沙汰がないと言われてしまう のは忍びないので以下を補足(^^;)  Snowyは94年に"Highway To The Sun"というアルバムをリリースしています。 これが実に彼らしい繊細さを兼ね備えた曲とブルーズライクな曲の数々が詰め 込まれてて、その年の年間投票に思わず入れてしまったです.(^_^)。特に タイトルチューンはこれぞSnowy節!!の世界でたまらない(最近Tower Record にシングルが置いてあったのには狂喜)。  昨年は昨年でまず秋にPeter Greenのトリビュート"RattlesSnake Guitar" の中で、師の"Looking For Somebody"を彼らしい音でプレイしてました。 これまたV/Aでなかったら去年の年間ベストテンに突っ込みたかった(^^;)。 いや、V/Aだからこそ Ian Anderson, Southside Johnnyやらといった人までの、 人それぞれのGreeny感が面白く表されていて、結局同種のGary Moore, Bernie Marsdenのアルバムより聞き込んだ感がありました(2枚組であるにも かかわらず)。  で、実をいうとSnowyとPeter Greenとの深いかかわりはその後暮れに出た Snowyのベストアルバム "Gold Top" に収録されてた、Peter本人との共演に よる"In The Skies" (インストテイク)で知ることとなるのです. この曲は Gary Moore最初のブルージーアルバムによってPeter Greenに興味を そそられた際に買った(Peterの)ベストアルバムの中でもっとも気に入った曲 だったので余計感慨深いものがありました(George Bensonの"Masquerade"に 似てて泣きを誘う)。"Gold Top"アルバムは前述のキャリアの代表曲をすべて 網羅している他に、Al Stewartとのライブセッションや近年の未発表曲も 豊富に盛り込まれていて、この人のいろいろな側面を垣間見ることができます。 どのタイプのSnowyが好きか、あれこれ考えて見るのもまたオツなもの。 これもベストアルバムでなかったらベストテンに...(ごめんなさい、でも 去年は近年にない実りある収穫の年だったので全然枠が足りずじまいだった のです、正味な話)。  ご当地r.p.m.レーベルから出ておりますので是非お探しになって一聴を お薦めします(^_^)。  私は私でこれを機にBlues AgencyシリーズをCDで買いなおそうかと思ってる。 96/04/28  世間では評価低いんですが(インターネット上で「あんたにゃ悪いがまったく もって最低なアルバム」とレス付けられたことすらある^^;;)、個人的に "Renegade"はトータリーでみると好きなLizzyアルバムの一つでして... たしかコレって、直前に作られてた音源を全て破棄して作りなおされたヤツ という話ですよね?当時バンドが方向性を見失ってもがいていたことを 窺わせます。  Snowyという存在は、それまでのLizzyソングの延長上にある"Chinatown" ではソツなくLizzyを演じることができても、「それから」のPhilが考えてた 路線へは期待に応えられなくなってきた部分も徐々に出てきてたのではない でしょうか?  Philが考えてた路線ってのが「激情の直接的表現」だということは若造 (ゴメン、悪気はない.敬愛こめて)加えてHard & Heavyに押しまくった "Thunder And Lightening"で明ら様になるところですが、前作の "Renegade"にもジャケ写(内ジャケの超カッコイイこと)を例に出すまでもなく、 その内容に詰まってると思うんですよね。  結局のところ、Snowyは当時の「迷えるPhil」に拾われては捨てられた 犠牲者の一人と言えなくもない。キャリアとしてもみんなから「どうでも よかった存在」という目で見られるんだったら逆にマイナスですよね。 そんな中、肩書を売りともせずにマイペースで自分の道を推し進んでる彼が 編み出す音は、表面でbluesをなぞってるだけの人も多い中で、別格な熱さを 私には感じさせるんです。  「見るからに熱い」人にはもちろんですが、CoolっていうのはHotの裏返し... こういう人にもめっぽう弱いんす。 Top
    ◎Re:ウリの新譜の感想 96/02/10  その後だーれもウリの新譜(スカイ・オブ・アバロン)についてレスがないので またまた変態嗜好の私なんぞが(^^;)語ることになってしまいますがお許しを。  まるで、映画のサントラを聞いているよう。HRに挟んでジョン・ウイリアムズ やジョン・バリーの曲を平気で聞ける私には嬉しい、興奮できる新譜でした。同郷 のよしみでウオルフガング・ペーターゼン(映画監督)あたりが作りたくなる ような発想が欧州ならではのストーリーですし。  今回の彼のギターが目指しているものって、オーケストラでのバイオリン ソロイストそのものだったのですね。かつてN響の徳永次男さんのソレを聴いた 時のような、私も鳥肌が立つものを感じました。ギターがこんな音出せるとは 想像だにしなかった。  低予算のせいもあって、オーケストラの編成が意外にこじんまりしてるのが、 日本のアニメかTVゲームのサントラみたいな印象受けますが、それもまた味 があってよい(^^;)。中途半端な終わり方してるんで、早く全部聴かせろよぉ って感じ。そういう意味では予告編としては十分な役目を果たしているとも 言えて、まんまと罠にはまってる。  今回はウリの書く曲があんまり素晴らしすぎるんで、ボーカルの話まで 出てこない。両者ともはじめて聴く声だし. (^^;)そのミュージカルタイプな唄は 慣れ不慣れによって好感・不快は紙一重だと思うけど私は前者です。  その昔、「たかが3分の流行歌にドラマが語れるわきゃない。感情表現には やっぱオーケストラだわ」とレトロから最新までの映画にのめり込んでサントラ でこんなんばっか聴いてた私がソレを見事にやってのけてしまってるのを知って 足踏み込んだ、当年8年目のHRの世界。以前の世界はきっぱり捨ててしまいましたが 今こんな形で融合した作品を目の前に突きつけられてうずいてきました。なんか ウリには運命的な出逢いというものを感じてしまいます。  "Avalon"という「作曲家」と呼べるアーティストがまた一人増えて、今後の リリースとコンサートの実現が今年の期待の一つです。 Star WarsのコンプリートBOXみたいに箱売りしてくれたら嬉しい(^^;) (後日注釈:その後結局このプロジェクトはお蔵入り。そのせいでゼロ・コーポ レーションが潰れる(苦笑)。ただし2000年に新作の予定あり) Top
    ◎1990,武道館最終日(WS) 96/03/17 (ロンドン転勤の会員さんが帰国。ご当地で開催したミニオフで、俺に判る様、WS 90年のTシャツを着て待っていてくださったことの想い出に触れて) >>白蛇Tシャツはあれしか持っていなかったのです >>が、あの武道館公演には実は非常に感動しちゃいました。ちょいと涙モードです。  「あの武道館公演」って"Slip Of The Tongue"ツアー最終日? あれはほんと涙モノでしたね。Vandenbergが久しぶりの「君が代」をやって、 Covもまたアカペラで"The Deeper The Love"や長く演ってなかった "Soldier Of Fortune"を歌ってくれて...  それゆえ、私も横浜や前日とは何か違う彼の心情を感じとれました。当時は 情報の伝達も今ほど早くなく、ヨーロッパ公演の模様を知らず、USでのブート ビデオで"Ain't No Love..."がプレイされていないことに悲しみをおぼえてました。 昔の精神を忘れてホントに変わってしまったのか?ところが、日本公演では復活。 ああ、この人達、というかCovが外観を変えても本質を変えずにい続けてくれて いることに涙してしまいました。危惧は無用だと再確認できただけでも嬉しかった ものですから最終日の更なるエモーショナルさにもずしりとくるものがありました。  最後の謝辞はいつもお決まりだったこと+特別な思いがあったことを当時は知らず、 「こんなに日本に感謝してんだー」って熱くなってしまいました。  武道館だとステージ脇から後方にかけても席があってかなり見にくいんですが 最後にはそこの人にも労いのパフォーマンスかけてたのを見て、実はあそこの席 も確保してたのに最終的にやっぱ前方から観たいと人に売っ払ってしまったのを 痛く後悔した思い出もあったりします(^_^;逆に感謝されちまってなおさら TOT)。  その後Whitesnakeは永眠を宣言して、同時に私も一度はHRというか音楽聴く こと自体を捨てたこともありましたが、彼らも私も今こうしてやっぱり復活してる のを考えるとHRってジャンルが持つ独特の精神性とかパワーってのを改めて 感じます。 Top
    ◎日仏会館の思い出(ってか?^^;NH) 96/03/22  日仏会館って潰れちゃったの?ということは今では懐かしい思い出。 Night Hawksが単独でやった「最初で最後」の東京ホール公演だもんにぃ (`_`( 平手打ち!(後日注釈:ホールといってもキャパ4−500人、しかも 前10列しか埋まらなかった。苦笑)  邦楽アーティストって会場でアンケートというのが意外につきものなのですが あの日(夏だったよな)は私が書いた最初で最後の日だったので覚えてます(^^;)。  "Fool For Your Loving"には狂喜したものの、初めてセットリストから外された "Cry For You"に対しては超激怒の意見書いたもの。  次の冬のパワステではちゃんと演ったのは言うまでもなく、ついでに元ネタ "Crying In The Rain"まで聞けたんだからやっぱ書くもんだなぁと思ったりして.(^^;) この日はカバーオンパレードで、"Lazy"や"Some Kind Of Wonderful"に紛れて Covのソロから"Peace Loving Man"が聞けたのが一番の収穫でした(誰がナマで この曲を聴けると思ったろうか) 。  はるか昔のWhoozeのLiveは(前にも話したけど)招待状が来たものの、Nightのナの 字も載ってなかったので捨てちゃいました。あのライブの後だったんから気付いても よさそうだったものを(T_T)。  去年に引き続き、この時期Night HawksとWhoozeで盛り上がれるのはおもろくて いいんっすが、私個人は今の彼らに対しては否定的な見方せざるをえない心境です。 彼らをとりまく状況は変わらず、更に深刻化してる様相。以前のマンスリーなら ともかく、「2年も何しとんじゃいワレ」状態では、遊びがかった内容のイベントも 正直素直に喜べんのですわ。気合の入った新作と金の取れる価値あるLiveを 心底待ち焦がれてるんだがなぁ。  ここだろうが某所だろうが、やっぱ書きたい、遺したいのは作品に対する評価、 もしくはアティチュードに対する意見なんですけどね.(偏った愛で一杯ではあるが ;;)  ちっとも更新できないってのはホント、ツライのよ、実際の話(^^;) Top
    ◎think about SKIN "LUCKY"(長文・駄文) 96/03/27  確かに前作とはあまりに違う印象かのように聞こえて、「手放しで好きとは 言えない」とおっしゃられる方が多いに違いないと思いました、私も。 ボーナス含めて17曲、通して聴く時間を長く感じるかとも思う。  で、私にとっての"LUCKY"はというですね...点数付けるなら 「はい100億万点」  素晴らしい出来に涙してしまいました(マジマジなんだから)。長い事 待ってた甲斐があった(TOT)  思うに、ひょっとしたら多分本人達もこんな2ndになるとは想像だに してなかったでしょう、1年前の今頃は。去年渡英してTHUNDERのサポータ としてのライブを見た際に購入したマーチャンTシャツが今回のアルバムの ジャケットが元デザインだったという事実だけとってみても、彼らにとっても 聴き手にとっても、完成までにとても長い時間がかかり過ぎた感があります。 でも、彼らにとってはやりたいことを納得できるようやれた、クリエイティブ な作業に充実感をおぼえた1年半であったに違いないと、"One Nation"が 12曲目にしてやっと出てくることを引き合いに出さずとも(^^;たしかに 誰よりも早く知ってるはずのこの曲に到達するまでが長かった)今回提示された 本作の全体的な印象で確信できました。  私の視点から見ると、今回のはチンタラしてた間に出来た曲のかいつまみ ではなく、キチッと一つ統率されたテーマを軸に選曲されているように思えるし、 そのテーマってヤツは(私個人)きっと結成以来のベイシスな部分だと思ってる から、それをちゃんと守りとおしていて、なーんら変わっちゃいなく写るんです。  音的には...私はWiLDHEARTSがどんな音してるか、最近の流行はてんで知らない ので比較出来ないけど、前半というか、意図的にテーマとして書かれた曲以外と いうのは1stのボーナスCDでやってたカバーソングに詰まってた世界に通じる ものがあると思う. 流行だからとか、特に新しいことやってるわけでもない。 逆になんか懐かしさすら感じてしまうブリットロック。先のバンドにしたって そうでしょう、英国人だからこそ至極自然に馴染んでるそういった楽曲の持つ 独特の匂いがプンプンしてて当然なんだから流行で片付けるのはちょっと早急。 "Escape From Reality"でのストリングスもBeatles時代からのお家芸で、手の内 としてうまくツボを押さえた仕上がり。前作の本編がFree, Bad Co.っぽかった のは単に聴く方が親しみやすかったのとKeith Olsenがやりやすかっただけのこと のように思われかのような、今回のMyke Grayの趣味モロ出しの世界。 ブリットロック=Paul Rodgersのいたバンドのタイプという感の強い日本人は ともかく、より英国人には馴染みやすい世界って前提として「彼らには日本人に 気に入ってもらうために曲書いてるという意識はない」があるから当たり前の ようにも思えるし。  今回1stとの一番の違いは....Mykeのguitar。この一言に尽きますね。 これには私もビックリ. まぁフロントマンなんだから当然なんでしょうが、 普段ボーカルだけに専念してる私でさえ、感じずにはいられない今回の楽曲が 持つ表情の多彩さには降参 m(_ _)m.  で、今回のNevはというと、確かに前作ほどボーカルが活かされていない感は 最初私も残念に持ったけど、一緒に「歌ってみる」とやっぱコレはコレで凄い。 円熟のTHUNDER、Danny Bowesに対して激情のSKIN、Nevと言われている (おっと言ってんのは私だけだ ^^;)本領は遺憾なく発揮されてます。  今回の歌詞は字に落として見ると1曲1曲が非常に少ない。少ない中に 彼のソウルが凝縮されて、ただただリフレインさせてる。 自分が伝えたい ことに余計な言葉を排除して、聴く側にとっても覚えやすくて唄いやすい 曲作り=ライブ的な仕上がりということなんじゃないでしょうか? ギタリスト・ボーカリストとしての互いの実力の競い合いのようだった 前作に比べると、ここでようやくNev・Mykeが楽曲を通じて完全なる融合を 果たしたようで、聴いてる方への訴えかけがより増した要因でもあるのでは ないかなぅ.(だからって1stのジャケで抱き合ってるのが2人だとは 言いませんが ^^;;)  さてこの先が毎度の主観的発想...今回いつにもまして長いですが(^^;)  時折U2の"Sunday, Bloody, Sunday"に似たフレーズを織り込んだ "How Lucky You Are"で、"Money"と同様に弱者に厳しい現実を痛烈に批判する 彼らっていかにもワーキング・クラスの代表って感じがして、そこんとこが この人達の魅力でもある。  Mykeのもの静かに泣くブルージーなギターのクールさとは好対象に、 寝取られた男の行き場のなさを熱く唄った"Face To Face"。この 「男のみみっちさ」女にはわかるまい(^^;嘘) blues以外でこんなストレート な歌詞ってのがCovの"Mistreated"以来だったんで結構衝撃でした。  今回はEric Clapton Bandの歌姫 Katie Kissoonは参加されず、バックが ちょい物足りないレコーディングにはなってるけど、"Wings Of Angel"、 "Tower Of Strength"で実験済みのスピリチュアルズ風の曲も(タイトル そのまんまやないけ)の"Pray"によって、より洗練されてきた感があります。  宗教に無縁な日本人には却っていらん想像をもたらすかもしれない "New Religion"、「世界的な愛」なんてクサイ歌詞が挟まれての"One Nation"に 綴られた想いってのは、去年私が好きだった一連のアルバムでも語られてた 内容なので気にいらない訳がない。  以前にもバンド名の由来なんかについての考察などやってみましたが、 本作で一層感じられたのは、色で言えば褐色. それも土の色。長い年月の間に その上でくり返されたいろいろな人生を黙って見守ってきた大地。掘り返すと、 闘いと情愛を経て土に還っていった人達の真っ赤な血がにじみ出て来るような イメージ。そんな土壌で養分を吸収して育った彼らの肌の下にも同じ血が 脈々と流れてるように受け止められたのでした。  圧巻なエピローグ "Inside Me, Inside You"は彼らの精神の源がアフリカ にでもあるようなイメージを沸かせます。ジャケの紋章も正方形である関係上、 南米あたりの秘宝からの模様みたいだけど、表情はもろアフリカンしてるし、 超縦長にしたらマコンデ彫刻に見えなくもない。今回の一連の色彩も ティンガティンガの如く鮮やかだし(それは勘繰りすぎ ^^;)。  夜明け間近のサバンナで薪を囲んで朝が来るのを待つ、どこかの民族が 奏で出すかのようなパーカッションビートとコーラスは、神から授かった 生命と自らの存在を謳歌するかのような熱い鼓動に聞こえる。奇麗も汚いも ひっくるめて、人間の原点ってやっぱあの地にあるのかもしれないと 感じさせるんですよね、この曲聴いていると。で、最終的に私のイメージは 1st内ジャケの、崖っぷちにたたずむ4人と、草むらの中上半身裸で両腕を 広げているNevの写真へ帰結していったのです(線路標識と電線は無視して ^^;)。 アフリカを再び訪れる機会があったらぜひやってみたいポーズ。  私はこのアルバムを彼らの3rdとして捉えてます. 誰しも自然体でありたい と願って想いを込め、結果最高傑作になりがちな3rd。デビュー2,3年の 彼らが周囲に迎合することなく語ってくれた本音が濃厚に詰まった、 とてつもないアルバムに出くわしたことにただただ嬉し涙を流さずには いられなかったりする(TOT)  配慮あってのことか、感動のエンディングの15秒後から始まるように なっているボーナストラックをはじめとして、これから英国で発売されていく シングルのB面には、きっと幻の2ndの断片がちりばめられていくに 違いないと思います。ここまでに至るコイツらの足跡がホントに理解できて ニンマリできるのはその後かも。1枚聴き終わってもまだお楽しみがゴマンと 与えられている幸運に私は感謝してます. (^_^)v  "Sweet Mart Jane"、"Back Door Man"も本編とはまた異なる「黒さ」が光る 魅惑の曲...今の気分は「エンド・ロールの先に隠されたどんでん返しに たまらなく興味津々」といったとこでしょうか?  聴く気失せさしたかもしんない(^^;)でもまだまだこの程度で諦めも 満足もしちゃあかんよ!Liveでの彼らは更に凄まじいパワーを秘めたもの であることは間違いない!!とだけ付け加えておきましょう、確信持って。 Top
    ◎幸運にもSKYCLADを見てるのです 96/05/04 (別件の90年モンスターズ・オブ・ロック体験者に対して)  Donningtonって確かノッティンガム郊外でしたよね。帰りが大変なのは わかります。名物らしい「空とぶ瓶」が当たってしまったのですね、お気の毒に。 そうそう、この年の2年前に死者だしましたもんね。だから怖じ気づいてたんです。 幸い、考えてる内に来日発表されたのでやめたんですが(^^;)。  向こうの客の過激さは94年にMarqueeでSkycladのLiveに行って体験しました。 (音の種類にもよりますが、)みんな取り付かれたようにダイブにいそしんでる 姿に危険感じました。飛んではカウンターへ行って水を頭からかぶってまた飛びに 行く(^^;)...そのうちの一人によろめき倒れられて水浸しになってしまいました (しまいにはそいつ血みどろになって通路に倒れこんでましたが^^;;;;)。  って、怖じ気させてどないすんねん。とはいうものの、巻き込まれた時の責任も 取れないので一概に否定もできない自分。  ただ、そういう過激に近いノリも否定はしたくないんですよね。Donningtonは お祭りである以上やむを得ない。客にクレイジーなのがいても、良識ある人だって いますし、現に私は絡まれられたのを助けてもらったこともあります。少なくとも 共通項でくくられた人達なんですから。  私個人は「英国人のライブでの心意気」が好きなんです。そのおかげでアーティスト と客とのコミュニケーションがうまくいってるし。自分のライブに対する接し方にも 合ってます。機会ある度に飛んでいきたいと思ってます。 向こうで観るliveの楽しさとか意義をあの時から数年経って体験して、今改めて 「あん時行っとけば、91〜93年もHRを愛し続けていられたのに」と後悔したのが 先のエンドクレジット後の一言だったのです。この間知らなかった事には今から でも間に合うものもあるけど、消えてしまって、もはやサポートできないものも あるんですよね(T_T)。 96/05/04 (Skycladに反応があったので)  Skycladはビクターのメタルサンプラーかなんかで「おお、バイオリン 入ってるやんけ」と妙に感動して当時の最新アルバム聴いただけだった んですね。  ライブ目的で渡英したのは初めてで、向こうでTime誌買って眺めてたら、 名前を目にしたんで行ってみることにしやした。  3時間の長ーい前座があって(これがHMとは関係ない、無名らしい オルタナ系とフォークだったんでみーんな退屈してました^^;)彼らの プレイが始まるともう熱気ムンムン、狭いMarqueeのステージから 怒涛のように押し寄せる音圧に只々仰天しました。  ちなみにバイオリンは弾いててもあまり聞こえてこないです、正直いって。 その点はバンドも承知の上だろうからハードな選曲で攻めてたような気が。  で、そうこしている内に急にThin Lizzyの"Emerald"をプレイしはじめた んです。私、この時まで彼らがRoboと一緒にカバーしてたなんて知らなかった んです。もう涙モノ。  なにしろ22:30過ぎと遅くから始まったライブだったのと、客の異常な反応に アンコールには血を見るかもしれないという不安で、最後まで見ずに帰って しまったのが後悔モノなんですが、とりあえず熱気あるライブを観れた充実感 には浸れたのでいい思い出です。  彼らはアルバムリリースが1年に1枚という早いペースもあってか、実は 去年も渡英の際にロンドンでギグがあったのですが、私ゃダブリンから戻って 1時間足らずのお出かけだったので、会場探してる内に疲れがどっと出て、 ギグを断念してしまったのはあまりよくない思い出です(^^;)。 Top
    ◎If you wanna funk me... R.Kotzen 96/07/13  7日連続ライブの5日を終えて体力の限界、すこぶる絶不調の KINOでございます.(-_-;;;)  私もこれからご覧になる方を意識して全公演終わるまでなるべく 書き込みは控えるようにしてて、そのまんま忙しさや体調不良に陥って 書き込まずにいてしまうタイプなんですが、しかし!! 無理押して 絶賛したいのは  Richie "Ladykiller(今日もそうなんだろか?意味不明)" Kotzen!!  既に3公演終えたのに、何も書き込みがないというのは悲しい。 表明ファンも隠れファンも出てくるように(^^;;)  東京のチケの整理番号が何故かヒトケタなので「すわ6末のSkunkworks 状態か?」と内心ビビってたのですが、大阪はフロア満杯でそこそこ、 名古屋はバーカウンタ近辺含めて大入りといってもいいくらい詰まって ました。  大阪は30分遅れて会場入り、悪寒と視界を邪魔する柱と戦いながら 観ていたのでよく覚えてないのですが(勿体ない;_;)名古屋は久しぶりに 全身の毛が逆立つくらいの感動を覚えました。  天は反則技で彼に三物を与えてしまったのね。  Excellent guitar, Superious voice and Good looking.  聞いて善し、見て善し、TM, Atmaの掛け合い漫才善し(^^;;)...  レコーディング程歌えないんじゃないかとか、コイツ潔癖症で完璧主義者 でアガリ症なんちゃうかとか、ステージ慣れしてないんじゃないかとか、 ある意味かなり不安を抱いてたんですが、すべてを払拭してくれるような 熱くて楽しいライブです(でした)。 96/07/14 今日は"Ladykiller"ではなく黒に☆(ほし)でした(男なのにコスチューム レポなんかすなって^^;)。  演奏曲数があまり多くないですね。その分ギターとボーカルのアドリブ が1曲1曲で長く、聴かせてくれたと思う。  あっ、1曲、ウチへ帰って調べてもどうしても判らない曲があったのが Poison時代の曲だったのですね?でもあの流れとKotzenの声のせいか、 初めて耳にしたようには到底思えなかった秀曲っす(いやもう3回聴いてる から唄える^^;;)  名古屋以降は調子づいてきたのか、今日に至ってはアンコールには上半身 裸で登場してきてしまいました。数々のギターパフォーマンスも出てきて 「魅せるKotzen」は頭角を現しはじめてます。  私、On Air EastはWestより狭いと勘違いしてたのですが、これまでの会場の 3倍近い会場で、開演直前には後ろまですし詰め状態でした(始まったら幾分前 へ詰まって、隙間かいくぐって中頃まで行けましたが)。  なんか、東京だといろんな人種がいて(^^;少なくとも私の回りにはHR/HM っぽい人いなかったなぁ...彼女の付き合いっぽいのも多かったし)。 「はてKotzenってどんな層にウケてんの?」って考えてしまいたくなるくらい だったんですが、客側の一体感とかという面では名阪に及ばなかった気がします (「客の歓声にKotzen思わずたじろぐ」の図もなかったし)。  その分チョー乗ってたのはTMで、ドラムと絡む、ハードなチョッパーパートを 含んだこれまでで一番長いソロでした。 96/07/16  無事に千秋楽を迎えましたRichie Kotzen Japan Tour '96。旬のうちに まとめてみたいと思います(^^;;)。あ、ちなみに札幌には行ってないです、 超おきに入りバンドの東名阪はデフォルトなもので(^^;;)。1回1回の 詳細なコンレポってのはあんま得意でないので、まとめて簡潔に。 まずセットリスト基本型 1.Testify 2.Breakdown 3.Degeneration 4.Air 5.Used 6.Stoned 7.Poisonの曲(^^;Stay?) 8.No Reason 9.World Affair 10.Sovereign 11.Reach Out I'll Be There 12.Mother Head's Family Reunion Encore 13.Times Gonna Tell 14.Wave Of Emotion  11日大阪は4.から会場入りしたのでそれまでの曲はわかりませんが、多分 同じでしょう。TMのソロは大阪では13.の途中、以降では4.の途中に 挟まれました. あと13日東京初日のみ4.と5.が入れ替わってました。  結局東京初日の「黒に☆(Bon Joviのほど大きくない星)」Tシャツ以外は すべて赤地に黒で"Ladykiller"とかかれたTシャツで通しました。でも それが全然嫌味になってない。彼は赤が似合う数少ないアーティストだと 思いません?(同意求めてどうする)TMは初日はよく覚えてないんだけど、 東京初日だけゴージャスな詰襟みたいなヤツであとは(やっぱ派手だけど^^;;) ゆったりしたTシャツでした。Atmaは...当然裸です(^^;全裸ちゃうて)。  やはり、東阪ではアメ村・渋谷系っぽい若い人が多かったのが意外でしたね。 メタラーなTシャツ着た人はそう多く見られなかったような気が...もっとも 何着ていったらいいか迷っちゃうのも確かですね(^^;;格好や年齢でライブ 観るもんじゃないのでこの話題はこの辺で)。  客側の連帯感みたいなもの(唄うとこ唄って、一斉に大きな声援をかけて あげたり)が一番大きかったのが名古屋のように思えます。これを契機に Kotzenがノり出したんじゃないかって感じるんすよね。名古屋クワトロは 系列唯一フロアに大黒柱がないんですごく見易かったし、ステージ側からも 観客が見易かったんでは?  結局全公演でやってしまったKotzenの噴水技(^^;;)は彼が潔癖症だという ことを拭い去ってくれましたが、名古屋と14日東京はスポーツドリンクで だったのが逆に気色悪かった...(後ろの女の子がキッタネーって言ってました)  名古屋・東京初日では途中のMCで、TMがKotzenとの関りを語るシーンが あったのですが、後者では日本語で「オトウト」(Blackの言う"Brother"の 意味をより判りやすくしたかったんでしょうね。普通にブラザーなら聞き逃す とこだった)と言ってたのが、なんかこの人(Kotzen)をその絆で、ここまで 「黒く」染めさせてる一因なのかなぁと妙に嬉しく感じさせてくれました。 プロフェッショナルなユニットってだけじゃないバンドってのにはいつも弱い、 アタシゃ(;_;)。  ギターテクの披露も、後頭部弾き・歯弾き・背中弾きと結構キメてくれました。  で、14日最終公演の話ですが、比較的前の方にいたせいもあって、開演と 同時にもうもみくちゃ。するわするわ、ウェーブの嵐。しかもKotzenがステージで ピョンピョン飛び跳ねるから、もう前方は肩組み状態で飛ぶ飛ぶ(^^;;挙げた手が 降ろせない)。  あと、今回のtourを通してすっかりキャラが大好きなっちゃったAtmaのアニサン。 TMのソロが始まるやいなや、ドラムから降りて、中腰状態でそろそろと前面に やってきて、ウチらにもっと歓声挙げさせるジェスチャーがなんか動物みたいに 見えて笑えてしまう. 野性的直感に裏打ちされたリズミカルなドラムの絶妙さ にも驚愕。その歓声に対して"アリガトウ...フッ"と笑み混じり、疲れ混じりで 応えるTMもこの日は... 最後はいつも高音域のサステインで終えるソロですが、 あのTMといえど今日という今日はとうとうキレてしまい、更に続け、Atmaの ドラムで次第に加速、いつもなら"Air"のコーラスへ戻るはずが収拾つかなく なってしまい、引っ込んでたKotzenまでもが跪きながらギターをかき鳴らす 怒涛の終焉へ。  今日のAtmaさんはいつもどおりNew York! USA!! だの叫んだり、女の子を 指差してステージへ引き連れ込もうとしてTMに「チョットHネ」と呆れられ たりと、掛け合いによるお笑いの報酬をかましてくれるのかと思いきや、 急に、招聘元のH.I.P.,レコード会社のPolystar, Steve Salas, TM, Richie ならびにクルーに感謝の意を表すコメントを言い出し、挙げ句の果てには TMのベースアンプ、自分のドラムキットにまで我々に拍手させる始末。 最後の"TOKIO!!"はお決まりだったけど、なんかジーンときてしまった。 ひょとすると来日を一番喜んでたのは彼かもしれない。  その後、なんとRichieがAtmaの役処を買って、最前列でtourTシャツを着た 女の子をステージに引っ張り上げて紹介して、最後に頬に軽いキス。すわ Bon Jovi大阪公演状態の罵声が飛び交うと思いきや、そこは男性陣が多い せいもあってか、歓迎的にとらえられてい(たように見え)ました。  Kotzenのライブでの唱法はアルパムとは違います。ライブ向けの唄い方 ですね ("Stoned"EPの新曲みたいな感じ)。全体的に肩の力を抜いて唄い はじめて、迫真のギターソロへ流れ込んで自らのソウルを限界まで高めて、 ラスト近く - ここにこういうボーカルラインのアドリブが入ってほしいと 思うとこ - にピッタリslide it inさせてくるフレージングにラストの絶叫 というパターンが多かった... これはこれで素晴らしくて、その高音域の ソウルフルなとこにハマらずにはいられませんでした。  特に"Stoned"が絶品。全身の毛が逆立つ(^^;私をご存知の方なら想像して 笑える)衝撃を受けたというのがこの曲でした。Glenn Hughesが"Feel"アルバムに 入れなかったのはホントはこの若き才能の持ち主にやきもち焼いてなんじゃない かしら?と思えるくらい、ライブでのソレはデュエットでのハモリがない分、 熱唱できていたのが心に残りました。  また、Kotzenが時たま見せる笑顔はホント子供か少年みたいで、自分より 若いアーティストを好きになる機会があんまない私には新鮮でした(^^;)。 あの、自分も楽しんじゃってキャッキャッ喜んでるって感じが、ファンクや ソウルに対する純粋さとか愛情に直結してるみたいに思えて..."W.O.M."と "M.H.F.R."って結構別モンだと考えてたけど、セットリストとして混じり 合っても凄い自然に受け止められたのも驚きだった。早弾き時代の彼について は何ひとつ知らないけど、今やってる音楽に満足しているアーティストを 目前にして清々しい印象が持てたといえるライブでした。  "See You Next Time!!" そう言って彼はステージを去りました。最終公演 でのこの一言はKotzenレベルのアーティスト(失礼)では「ホントに会える 次回がやって来るんだろうか」と少々不安気に思えて、切なくなるんですよ、 実際。  片付けが始まっても前方のRichieコールがなりやまない中、しばらくすると 二階(照明席?)にひょっこりと、こちらに向かって手を降るKotzenの姿が。 しかもこの上ない笑顔で。  ウー、最後の最後まで湧かせてくれやがるぜ!! こっちゃ、あんたみたいな長い首持ってねーんだから次の機会ってやつ、 待たすことなくやって来いよ!! (後日注釈:4年後、彼はMr.BIGのメンバーとして再来日。「笑わない男」 として...) Top
    ◎THUNDERに想う 97/02/08 02:17  ただいま英語でのコンレポに四苦八苦してます(^^;;;;)  まあ、ここにはコアなファンがえらく多いので、悪口の一つもでない状況 というのも健全ではないと思うのですが(^^;;)。  個人的には今回も、全7公演でいやというほど彼奴らがスゲェバンド だってのを再確認しました。最初の福岡からアクセル全開で突っ走ってて、 おまけにセットリストもMCもアドリブも全部の公演で変えてみせる余裕。 初めて訪れる街ではベーシックながら彼らの醍醐味が十分味わえるような わかりやすい演出を、またおなじみ東名阪ではただ「うまい!」と唸らす だけでない、前回以上に趣向を凝らしたステージで、さすがライブバンドの 面目を保ち続けてる理由がわかったような気がします。Dannyのとどまる ことを知らないスタンドアップコメディアンぶりに今回は圧倒された感じの Harryでしたが、マジに素晴らしいドラミングを聴かせてくれた他、Lukeの いつもどおりのキメのカッコよさ、Benの堅実なプレイ、"Virgin" Chrisが 次第にバンドへ溶け込んでいく様、どこを切ってもみどころ聴きどころ満載 といった感じでした。  そう言やぁ、終わっても帰らないでアンコールを要求する観客の姿が すべての会場で見られたのも印象的でしたね。よく時間が短いと言われる 彼らですが、あの気合の入れ方では無理ですよ。そりゃ欲を言えば、 アルバムタイトル曲"The Thrill Of It All"も、"B.C.D."のアウトテイクを わざわざリメイクした"You Can't Live Your Life In A Day"も聴きたかった 私ですが、通常の倍以上のはしゃぎしてたからあんま長くても困ったし、 "Fly On The Wall"に匹敵するよな"Hotter Than The Sun"なんてファンキーで ゴキゲンな曲が聴けたことだし、文句も言えません(^^;;)。  私は名古屋の大盛り上がり大会が一番素敵だったと思いました。たとえ "Dirty Love"がなかろうとも。あの盛り上がりぶりならね、彼らも充分、 必要なかったと感じたのでしょう。"Welcome..."で締めたのも正解だった と思う。別に今回聴けなかっただけのことで、「名古屋飛ばし」しない 彼らはまたやってきてくれるに違いないんだから、次回におあずけという ことで。(後日注釈:次の来日時には名古屋飛ばされた)  おあずけと言うと、その時は忌まわしくも居た堪れなく思った、あの 五反田のこともちょっと触れときましょう。  あとからラジオで聞くと、メンバーすらあれほどまで体調が酷いとは ステージに上がるまで知らなかったというではありませんか。あんだけ 気心のしれた連中のことだから、それを悟られないようにとDannyの努力 がきっとあったのでしょうね。わかっていれば、柔軟な彼らのこと、 アコースティックギグといった多少楽な手だって打てたかも知れません。 でも、それじゃメンバの実力・魅力はホールという場所では半減するよね。 これまでと同様の最高のステージを見せようと、大勝負に出たんであろう Dannyの「勇気ある決断」を間違っていたなんて、そう簡単には言えません、 私にゃ。辛さの面からいえば、95年の暮れから96年のalbum発表までの間、 ビジネス面でのゴタゴタ巻き込んでの「今バンドはどうなってて、この先 どうなるの?」状態だった時期のほうがよっぽど歯がゆい思いがしたものです。 それを克服して今がんばっている彼らに、ステージではいつもヒーローの Dannyが「みんなにも助けてほしい」と懇願している姿を目の当たりにして、 酷いことは言えんしさぁ。逆にマジで助けようとがんばる観客の心意気に、 いいファンに恵まれた彼らに自分も惚れ込んでいることに誇りを感じること ができた一件でした。  まあともかく、アレ観てがっかりした人は、一つ彼らに「貸し」を作った と思って、見捨てずに次回も観に行ってやってくんなまし。私は彼らが その借りを10倍にも100倍にもして返すことができる 「世界で唯一のバンド」だってことを保証しますから(俺がしてどうするねん、 その替わり解散とか無しね>BAND ^^;;)。  こうしてバンド内部の結束はもちろん、バンドとファンの間の信頼感を 大いに感じさせた10日間でした。  "Lethal Conbination"...それは彼らをとりまく人間関係にまさに うってつけの表現に違いないってことさ。 Top
    ◎96年【年間ベスト10】 97/01/23  ども。  今週末から忙しくなるので、あまり深く語れませぬが、一言で去年を総括すれば 「うわぁ、なんて充実した1年!!」 今まで好きだったバンドが大挙して 押し寄せてきてくれたおかげで、おニューなバンドは一つもなかったりしました。 では「ああ、またカウントされない...」承知で、いってみます。 □アルバム□ --------*---------------------------------------------------------------- 順 位 |アーティスト名 / アルバム名          --------*---------------------------------------------------------------- 1 位 |b.l.o.w. / pigs 2 位 |SKIN / LUCKY 3 位 |THUNDER / THE THRILL OF IT ALL 4 位 |KEIKO TERADA / END OF THE WORLD 5 位 |RICHIE KOTZEN / WAVE OF EMOTION 6 位 |BAD COMPANY / STORIES TOLD & UNTOLD 7 位 |DEEP PURPLE / PURPENDICULAR 8 位 |DEF LEPPARD / SLANG 9 位 |SKUNK ANANSIE / STOOTH 10 位 |SNOWY WHITE AND THE WHITE FLAMES / NO FAITH REQUIRED --------*---------------------------------------------------------------- (コメント)  2.5.7は過去ログで済んでますので、今回は語れなかったやつ中心に。  1.はこれこそ正に「非の討ち所のない完璧な芸術的作品」。聴き手の好き嫌い がはっきりしそうですが、私ゃもう吹っ飛びました.HRファンよりはプログレ ファンが喜びそうな、60年代後半から70年前半の...BeatlesやCreamや Procol Harumらが混沌としてたUKシーンを(実体験していないはずの私ですが) 懐かしさと郷愁とともに彷彿させてくれるそのサウンドに圧倒。ここまで 徹底して作品に己の精神を刻みつけてみせてくれた彼らに今後も期待したいです (たとい最期のファン一人となろうともでや)。  3.は殆どの楽曲とパフォーマンスが絶品で、今年後半随分楽しませてもらい ました。が、個人的に「らし過ぎて、もう充分」って曲に退屈さを感じたのも 事実でちょっとだけマイナス。まあこのライブ同様のスポンティニアスさも たまらない彼らの魅力ですが... ちなみにAlbumの1.6.12.の代わりに "Love Worth Dying For" EP の2.3.が入ってたら、間違いなくもっと上でした。  4.のお姉様はSKUNK ANANSIEの影響か、両側面刈り上げてHardcoreシーンに すわ殴り込み状態で復活、その変貌ぶりがいやはや痛快でした。ライブでは SHOW-YA時代からの「(*^^*)」タイプの女性ファン達が戸惑う姿に胸すくものが ありました。あれが寺田恵子という「女」なのじゃ。最近アニソンでまたバラッド 歌ってるみたいですが、路線変更はしてもらいたくないなあ。  6.は広告見て一瞬「もうベストかよ」と思ったら、半分以上知らない曲だった のでもしやと期待してたらやはりそうでした。いやぁ、Paul Rodgersファンから の失笑覚悟で、恐れを知らないRobert Hartくんのボーカルテクにはまた完敗。 昨年に引き続いて良質のAmerican Feelingな曲が聞けて、とてもおいしゅう ございました。  8.はアルバム自体とても素晴らしい出来で、文句なく私のLeppsベスト1です。 無理して明るく振る舞う姿よりも、飾らない言葉でありのままを語りはじめて くれた彼らに、今後もこの路線を期待したいでふれぱーどぉ(その割に新曲 目立たなかった来日公演には超不満あったのでマイナス材料)。  9.は一作目が内面を曝け出した自己紹介篇だったなら、本作はいわば強い女 の主張に満ちた激論篇に仕上がってて、そういった面では音的にピンとこなく ても、しかと感動できた作品でした。  10.は、「Lizzyのキャリアなんて...」とホンワカしてるように見えても ホントは技巧派でもある、彼のこれまでになかった新たな一面を見せて もらってちょっと得した気分にさせてくれた、3人編成によるユニットでした。  こう改めてみまわすと6.以外はみんな、ファンからしてみれば「問題作」とも 取ってみれるものばかりで、いよいよ私の嗜好はひねくれの極致へ片足 突っ込んでると思う、今日この頃。 ------------------------------------------------------------------------- □ライヴ□ --------*---------------------------------------------------------------- 順 位 |アーティスト名 / 日付 / 会場          --------*---------------------------------------------------------------- 1 位 |BON JOVI / Nishinomiya Studium 2 位 |RICHIE KOTZEN / Nagoya Quattro 3 位 |DEEP PURPLE / Yokohama Pasifico Hall --------*---------------------------------------------------------------- (コメント)  今年は無理して会場を挙げてみました(^^;日付は忘れた)。 ライブってのは アーティスト然り、見る側のコンディションでも善し悪しが決まると思うんですわ。 全員が全公演観て評価しているわけでもなく、ましてや昨年からバーチャルライブな 話題も御法度になってしまって(;_;)。依然として日時,場所の指定って無意味だと 思うんです、ホントは...と、去年は1回しか観なかったライブがSkunkworksのみ しかなかった私(アレは壮絶だったので予定どおりもっと観たかった;_;)。 やっぱ最新作からの曲をひっさげて来日してくれて、効果的に演ってくれた ライブが嬉しいわけで、こういう結果になりました. 詳細は上記の理由でパス。  今年も明日(24日)からのTHUNDERのライブを筆頭に、待ちわびてるWHITESNAKEの 新作, Night Ranger, Skin, Uli Jon Roth, 「彼を生で観たらRock止めてもいい」と 一時期思ってたDIO etc. やっぱ悲鳴が出るほど楽しませてくれるシーンであること は間違いないな(B.B.もBuddyも来て、わしゃ体がいくつあっても...)。 KINO 実は10月から書きはじめた継ぎはぎ(^^;) Top
    ◎真夏の夜の夢 STYX 97/05/10  去年を振り返って最もBore!だった出来事っていえば「日本のどこの 呼び屋もSTYXには無関心」だったんすが(そりゃそうだ、もはや目が 通せないで溜まっていくだけになってしまってるSTYX Mailing Listが 証明する、向こうでの盛り上がりをありありと見せつけられてるから 一層...)、その去年の再結成ライブ + 新曲という構成で2枚組の ニューアルバム、その名も "Return To Paradise" が出てたんで さっそく聴きました(だから最近は日200枚単位だったのね ^_^;;;;)。 ちなみにBMG移籍第1弾。  ライブ参り始めたのが(^^)ちょうど10年前だからSTYXは実体験 していないし、ライブのイメージといえば"CAUGHT IN THE ACT"アルバム & ビデオの「こいつら全編オーバーダブちゃうか?」と突っ込みたくなる くらい繊細できらびやかな印象しかなかったもんだから、この 「全く別モンのバンドか?」とも言いたくなるようなライブに衝撃に 近い感動を覚えました。  ううーん!!!!!めちゃロックしてるぅぅぅぅぅぅ!!!!!  多分、全く手を加えてられないライブで体験するSTYXというのは 「産業ロック」なんて言われ方しているのが彼らへの最大の侮辱と思える くらいに熱いバンドなんね。  聴いて、やっぱ去年観れなかったことを後悔しました(T_T)。あー、あー、 やっぱ観たいよー、ナマでー。誰か呼んでくれよー。でも、頼むから 9月はよしてね(^^;;;;)  Dennis De Youngの若かりし頃からの、いや更に張りを増したボーカル。 "Rockin' The Paradaise"のブレイク前の伸ばしっぷりがたまらん!更に Disc IIで聴ける珠玉のバラッドにはこの時期('96/9 シカゴ収録)だから こその「想い」が存分込められていてグッドですぅ。去年観てたら間違い なくベストシンガーだったのに。  言わずもがな、Tommy Shawにはもうウルウルもんです。かっちょいいわ。  "Snowblind"では独特の妖しさを醸し出し、"Miss America"ではプッツン 切れてワイルドに豹変するJames Young。"Renegade"ラストでのTommyとの ツインギターのハモりは圧倒の一言に尽きる。  後ろで唸ってるノイズと1曲1曲のフェードアウト、いまいちマッチして ないドラム(お前、"Too Much Time On My Hands"のスネアはないだろう... 手拍子「チャチャ」が聴こえんよ T_T)が若干気がかりですが、想像を遥かに 超えて楽しめました。 ...と言うより...  「胡散臭い再結成ブーム」云々と言われても、この再結成は大正解だったと ホント思う。逆に今から考えると、ひょっとしたら「彼(死去したドラマーの John)に最期の"The Best Of Times"を過ごさせてあげたい」想いで企画した 77日間だったんじゃないかと。結局、開始前に病状が悪化して参加を断念 せざるを得なかったみたいですが...(; ;) だからこそ、観客の割れんばかりの 合唱を起爆剤にブレイクアウトする"Come Sail Away"、エンディングの "The Best Of Times"には単なる名曲の再現というだけでない、なんかしらの 深い意味が込められているのではないかと感じられて、何かホロリとさせられる ものがありました。  新曲に関しても触れておくと、去年の"Greatest Hits II" アルバムに収録 されてた"Little Suzie"同様、STYXらしからぬ曲調の"On My Way"で、 「あー、私的な曲で、また他のメンツをバックバンド化してるー」と思いきや、 ラストを締める"Dear John"は往年の"Crystal Ball"に匹敵するようなSTYX風 名曲に仕上げちゃって(タイトルからしてとても深い意味が込められた曲だもん - TOT 号泣 -)、こんなの聴かされちゃうとTommy ShawにはPeter Framptonとの コラボレートをやめてでもSTYXを続けてもらいたくなっちゃうくらい想いは 募っちゃうっす。 この2年間で世界を駆け巡った「70MBの想い」に目を通し始めて、 今はちょっと感動。 Top
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    Written by Shuichi "KINO'89" Kinoshita / email:kino@kino1989.net